FORSMILE
EN
AI2026/07/10

Booking.com、AIで旅行計画を革新。あなたの旅の相談相手に

オンライン旅行大手のBooking.comは、生成AIを活用した「AI Trip Planner」を導入。対話形式で個人の要望に合わせた旅行プランを提案し、計画から予約までをシームレスに繋ぐ新しい顧客体験を創出しています。

← ブログ一覧へ / Back to Blog

どの企業の事例か

Booking.comは、世界最大級のオンライン旅行プラットフォームです。世界中の宿泊施設、フライト、レンタカーなどを提供し、数百万人の旅行者に利用されています。同社は長年、機械学習を活用してきましたが、近年の生成AIの進化を受け、顧客の旅行計画体験を根本から変える「AI Trip Planner」を導入しました。

解決したかった課題

従来の旅行計画は、ユーザーにとって多くの時間と手間がかかるプロセスでした。目的地、宿泊施設、アクティビティなどをそれぞれ検索し、膨大な選択肢の中から比較検討する必要がありました。特に「夏休みに家族で楽しめるビーチリゾートは?」といった漠然としたニーズを持つユーザーにとって、計画の第一歩を踏み出すのは大きなハードルでした。

AIをどう使ったか

Booking.comのAI Trip Plannerは、同社の既存の機械学習による宿泊施設推薦に、OpenAIのChatGPT APIの大規模言語モデルを一部組み合わせた会話型機能です。利用者は目的地の候補、宿泊条件、旅程などを自然言語で相談できます。提案された宿泊施設は価格情報や詳細ページへつながり、Booking.comアプリの通常の予約手続きへ移れます。

導入効果と見るべきポイント

  • ▸2023年6月、米国の一部のGenius会員を対象に英語版ベータとして始まりました。
  • ▸目的地が決まっていない相談から、家族向け設備など具体的な条件まで会話で絞り込めます。
  • ▸提案はBooking.comの宿泊施設情報と予約画面へつながりますが、AIが利用者に代わって自律的に予約するものではありません。
  • ▸段階的なベータ提供であり、正確性や対象地域を確認しながら利用する必要があります。

日本企業が参考にできること

この事例は、顧客が多くの選択肢の中から自分に合ったものを見つけるのに苦労している業界(例えば、不動産、保険、ECサイト、人材紹介など)で大いに参考にできます。自社が保有する独自のデータ資産(物件情報、商品カタログ、レビュー、求人情報など)と生成AIを組み合わせることで、単なる情報検索ツールではなく、顧客一人ひとりに寄り添う「専門アドバイザー」のような新しい価値を提供できる可能性があります。スモールスタートで実用性を検証し、顧客体験を向上させるヒントがここにあります。

参考リンク

参考リンク / References
📦
Amazon で関連書籍・ツールを検索
AI 導入 事例 DX 生成AI ビジネス
Amazonで探す →(アソシエイトリンク)
Related articles
UberのAI契約レビュー「Legal Redlining Agent」:Wordで相手の修正に承諾・拒否・修正を提案し、弁護士が全件を決める構成(同社は審査時間の20%超の短縮と記載)2026/10/29NetflixのAI審査員(LLM-as-a-Judge):AIが書いた説明文をAIが採点し、基準づくりから変更の承認まで人が握り続ける4段階(成果の数字は未公表)2026/10/21SalesforceのインフラAIエージェント:プロンプトを足しても安定せず、「推論と計算を分ける」ことで信頼性を出した(成果の数字は未公表)2026/10/13Microsoftの運用AI「Azure SRE Agent」:社内で9か月に35,000件超のインシデントを自律処理、数字の読み方と承認の仕組み2026/10/06LINEヤフーのAIエージェント基盤:Agent Builder と Agent Runtime の構成と、7→22領域への広げ方2026/09/02